人文社会

『ルネサンスの人間論 原典翻訳集』

ルネサンスの人間論―原典翻訳集 (1984年)作者:佐藤 三夫有信堂高文社Amazonコロナ禍があったり、身内に不幸があったりするなかで、ルネサンスの人文主義への興味が強まっている。 世の中にはいろいろな価値観と思考モデルがあり、それらを相対的に捉えようと…

平川克美 『株式会社の世界史』

常見陽平さんの書評を見て興味を持ち購入。 圧巻の教養書だった。「株式会社学」の教科書である。これまでの400年、これからの100年をまさに総合的、俯瞰的に捉えたものだった。 新型コロナウイルスショックのことは、帯にしか書いていない。ただ、これくら…

中西進 『こころの日本文化史』

こころの日本文化史作者:中西 進発売日: 2011/05/26メディア: 単行本序章にて、日本の歴史は700年周期をもち、 紀元前3世紀(弥生時代)~紀元後5世紀:前古代 5~12世紀:古代 情の時代 12~19世紀:中世 知の時代 19~26世紀?:現代 意の時代 という分け…

梅原猛『美と宗教の発見 創造的日本文化論』

美と宗教の発見 創造的日本文化論 (講談社文庫)作者:梅原猛発売日: 2019/06/07メディア: Kindle版『新対話編』をきっかけにさらに興味の高まった梅原猛氏の著作を古書店で購入。梅原猛 『美と宗教の発見 創造的日本文化論』筑摩書房 1967年日本の文化の伝統…

『完本 哲学への回帰 人類の新しい文明観を求めて』

完本・哲学への回帰 人類の新しい文明観を求めて作者:稲盛 和夫,梅原 猛発売日: 2020/02/28メディア: 単行本 「アメリカ文明は正しいのか」「環境問題・進歩から循環の思想へ」「“働く意義”を利他の精神から考える」「日本人の道徳の復興」 稲盛和夫氏と梅原…

『公』

猪瀬直樹×石戸諭×速水健朗「日本の意思決定は変わらないのか――猪瀬直樹『公』刊行記念イベント」 shirasu.ioを見て読みたくなった本。 コロナ禍での日本の行政問題の根幹について考察。 残念ながら、昭和16年夏の敗戦の時代から同様の問題を抱え続けてしまっ…

2020年10月 積読リスト

ドストエフスキー 『貧しき人びと』 木村浩訳 新潮文庫 1969/2013年 カポーティ 『冷血』 佐々田雅子訳 新潮文庫 2005年 山田忠彰・小田部胤久編 『スタイルの詩学 倫理学と美学の交叉』 ナカニシヤ出版 2000年 村山斉 『宇宙は本当にひとつなのか 最新宇宙…

2020年9月 積読リスト

読書時は黙読ではなく音読のほうが脳が活性化され記憶にも残りやすいという記事を見て取り入れてみる。 確かに音読したほうが、頭がクリアな状態を維持できて、読後感も良い気がする。 ヴァルター・ベンヤミン、山口裕之編訳 『ベンヤミン・アンソロジー』 …

2020年8月 積読リスト

猪瀬直樹 『昭和十六年夏の敗戦』 中公文庫 2010年 猪瀬直樹 『日本国・不安の研究』 PHP 2020年 猪瀬直樹・東浩紀 『正義について考えよう』 扶桑社新書 2015年 石田英敬・東浩紀 『新記号論』 ゲンロン 2019年 東浩紀 『ゆるく考える』 河出書房新社 2019…

文春オンラインのインタビュー記事

人文系で興味深いものがいくつも掲載されているのを知ってブックマーク。東浩紀「コロナ禍で『リベラル』な知識人は『監視社会』を肯定してしまった」 bunshun.jp平成の大ベストセラー『国民の歴史』の西尾幹二が語る「保守と愛国物語への違和感」 bunshun.j…

リサイクルブック市

年に一度の図書館のイベント。 今回はこれといったものは少なめ。 以下の5冊を入手。西研 『100分de名著ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ』 NHK出版 2012年 西森マリー 『世界のエリートがみんな使っているシェイクスピアの英語』 講談社 2014年 西野精治…

図書館で借りた本

クリストファー・R・ブラウニング 谷喬生訳 『増補 普通の人びと ホロコーストと第101警察予備隊』 ちくま学芸文庫 2019年 仁科エミ・河合徳枝 『音楽・情報。脳』 NHK出版 2013年 佐藤仁美 『色を探求する』 NHK出版 2013年 増井敏克 『プログラミング言語…

エレーヌ・グリモーのCDと本

『エレーヌ・グリモーの芸術~ワーナー・レコーディングス(6枚組) 』を入手。エレーヌ・グリモーの芸術~ワーナー・レコーディングス(6枚組)アーティスト:出版社/メーカー: WARNER発売日: 2008/01/01メディア: CD20代半ばから30代初めに録音された6枚のアルバ…

網の目のように広がる書物たち 『生きる哲学』を軸に

生きる哲学 (文春新書)作者: 若松英輔出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/11/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (22件) を見る 若松英輔氏によるこの書物では、哲学者だけでなく、詩人、芸術家、心理学者、皇后美智子様まで、一つの肩書では語れな…

評論を読む

西部邁氏のニュースを見たのをきっかけに、テレビよりコンテンツが充実していると思われる、ネットのオピニオン系動画を渡り歩いて視聴する日々。保守やリベラル、右や左といった既存の立ち位置からの主張は、ある程度テンプレート化されてこれ以上先には進…

今道友信先生講座の復習開始

以前中央公論新社の移転前のビルで開催されていた、今道友信先生の講座の復習を開始。古典とされる名著を1冊につき3ヶ月かけて読んでいく講座でした。受けられなかったものは、オーディオ講義として音声データとレジュメが発売されています。 今道友信講座|…

論文の書き方を学ぶ

学生時代にあったらよかったのに!という手引書が出ました。 佐々木健一さんという美学が専門の先生の『論文ゼミナール』です。論文ゼミナール作者: 佐々木健一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2014/08/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件)…