『ルネサンスの人間論 原典翻訳集』

コロナ禍があったり、身内に不幸があったりするなかで、ルネサンス人文主義への興味が強まっている。
世の中にはいろいろな価値観と思考モデルがあり、それらを相対的に捉えようと見聞きしてきたけれども、その中でも「単なる人間」ではなく「人間的人間」、「よく生き、幸福に生きること」をめざして人間は成長していくのを本来的と考えるモラリスト・ペトラルカのような、ルネサンス期の人文主義が結局のところ自分にはあっているのではないかという直感から。
色々読んでみたいと思ったときに翻訳集を見つけたので買ってみた。

収録内容

I 親交書簡集 フランチェスコ・ペトラルカ
1 月桂冠戴冠式についての手紙
2 ヴェントゥー山登攀
3 コロンナ家および古代人宛の手紙
II 人間の尊厳と優越について ジャンノッツォ・マネッティ
III 自由意志について ロシンツォ・ヴァッラ
IV 精神に関する五つの問題 マルスィーリオ・フィチーノ
V 人間の尊厳と飛散についての手紙 マルスィーリオ・フィチーノ
VI 人間の尊厳についての演説 ピーコ・デッラ・ミランドラ
VII ルネサンスにおける「人間の尊厳」 ポール・オスカー・クリステラー