『礒山雅随想集 神の降り立つ楽堂にて』 

大阪のクラシック音楽ホールいずみホールの音楽ディレクターを約30年にわたって務められた礒山氏のエッセイ・論考がまとめられたもの。

第一部ではホールを基盤としたコンサートづくり・音楽文化づくりがどのようなコンセプトで行われて来たのか、30年の歩みとともに振り返られている。

第二部に礒山氏のエッセイが収められている。「I教授の家」という礒山氏のサイトに掲載されていた談話のような切り口で、音楽への向き合い方などハッとさせられる論考も多く勉強になると同時に、音楽学や美学という学問を知った当初の憧れのようなものを思い出せた気がした。