バッハ特集掲載の雑誌購入 『ムジカノーヴァ』『レコード芸術』2018年11月号

バッハ特集記事があったものを購入。
ムジカノーヴァは「インヴェンションのまえにバロック好きを育てよう」。

ムジカノーヴァ 2018年11月号

ムジカノーヴァ 2018年11月号

「水永牧子先生のチェンバロ講座」が面白い。2段鍵盤で音色や強弱を弾き分けたりできることや、フランスバロック時代の装飾音パターンなどについて解説されている。チェンバロを想定して書かれた曲には、チェンバロの理解が欠かせないという当たり前のことを再認識。そのうえでピアノを弾くときに注意すべきことも書かれていたのでメモ。

「ピアノでバロック作品を弾くと、ついペダルを使って、その響きにうっとりを感情を入れがちですが、それではバロック音楽の演奏ではなくなる危険性があります」
「装飾音は拍いっぱいまでゆっくり弾くと、優雅に聞こえます。アルペッジョのスピードにも様々なヴァリエーションがあることを知ってほしいですね。速いアルペッジョは、打楽器的な音、また、ゆっくりなアルペッジョは色気やけだるさなども表現できます」

レコード芸術の特集は、「生誕333年 J.S.バッハ演奏の100年ー録音で追う豊穣の世界」。

レコード芸術 2018年11月号

レコード芸術 2018年11月号

鈴木雅明氏へのバッハ遍歴インタビューや、年代ごと&演奏様式ごとのディスク紹介などが掲載されている。演奏史的に欠かせないディスクとして、まだ聞いたことのないCDも多数紹介されているので、いろいろ聴いてみたい。